2008年4月28日 (月)

自分の寿命の残量

05/11/20 (日)

【私的めもらんだむ】
 
○9時半、左手の肘の痛みが続く中、今度は右足の足首が痛み出している。予想されたことだがやはり辛い。痛風は必ず左から右、もしくは右から左と両方が痛むことは分かっていた。少しは動ける今のうちにに餌をやってしまおう。今日の夕方には右足の激痛に悲鳴をあげているはずだ。そして明日には松葉杖のお世話になる。それが過ぎて沈静化すれば何事もなかったように歩いている私の姿があるというわけだ。それまでして生きる意味があるのかどうか、こんな欺瞞だらけの世の中で生きるのってメンドクセーなぁ。渇、これからコンバットのテーマソング口ずさんでギャアギャア(ニャアニャア)鳴き喚いているたちに餌をやる。さぞ腹減ったろう、寒かったろう。ペットボトルにお湯でも入れて即製の湯たんぽつくってやろうか。

○10時半、げっ、やりやがった・・・マァがオーバーの上にウンチしやがった。これで4着ばかりの厚手の上着全てが着れなくなった。うち1着は気付かないうちにやられて、乾いたウンチがオーバーにクリスマスツリーのようにぶら下がっていた。洗濯してもオシッコの臭いは消えない。妹が「アニキ、なんかオシッコ臭いよ」と云っていた原因でもあった。とにかく今日にでもみんな洗濯しておこう。

今まで練っていた構想をひとおもいに実現しようと画策している。とりあえず技術的なことなんだけど、最初は広告の入らない有料サーバへの加入・・・そのメリットは1ファイルあたりの転送量に制限がなくなること。主に転送量の多い動画配信に有効だ。それと図解への表現力のアップ、これまで静止しているだけの図解に動きを与える。広告が入ると位置がずれしまう欠点が、広告の入らない有料サーバでは位置ずれが無くなるのだ。有料はイタイが、年々安くなってきており、頃合いを見計らってきた。そのときが来たのだと・・・月2000円の出費、容量は2ギガ、1ギガ増やすごとに200円が加算されるけれど、やっと手の届くところに来たという感じ。
一気に自宅サーバを構築しようとも考えたが、そのためにはもう一台パソコンを買う必要が出てきてしまう。当初考えていた旧パソコンではとても持たないことが分かったのだ。それにIPアドレスの固定版を取得しなければならない、という問題もある。固定アドレスゆえにハッカーに狙われるのは必須で、嵐のように押し寄せてくるウィルスを防ぎ切れるかどうか・・・今使っているXPでは簡単に関門を突破されてしまうことも分かった。あと1年もすれば、それらをクリア出来る機種なりソフトなりも出てくるだろうから、そのときまで待つことにした。
待つ・・・そう、待てないところの部分で苦慮しているのだ。こう体に異変が出てくると、自分の寿命の残量が如何ほどか、およそ予想がつく。ホームページを開設してからもう8年余りになろうか、その蓄積が私の残量切れと共に消滅してしまうことが耐えられないのだ。開設した当初の「これを単に自分の道楽だけでは終わらせまい、後世の人々に役に立つようなデータベースとして残そう」との初心が、今まで何とかホームページを維持してきた原動力にもなっていた。しかし私が死んでしまえば全てが無に帰してしまう。私にとってその死は無そのものだが、これから生きていく人々にとって少なからず私のHPが有用とされるならば、それは死ぬ前の私の最期の仕事ではないか、と思ったのである。そのためには具体的に何をすべきか・・・

寒い、湯たんぽは猫族たちに占領された。注文したホットカーペットはまだ来ない。今日は上着を洗濯して、アレ、書くことを忘れてしまった・・・なんか頻繁にこういうことが起こる。さて、私は誰でしょう???腹減ったぁ~、肘が痛いよ~、おお、まだオレは生きているんだ!Uさんが送ってくれたサンマの缶詰と、Tくんが配給してくれた米でご飯を炊こう、食べよう。いつか乞食野郎の恩返しを夢見て、とりあえずの空腹を満たそう。友よ、オレはかくも壊れてしまっているけれど、見捨てずにいてくれてアリガトね。

○12時半、今電話しようと思って受話器を左手で握っている自分に気付いた。え?お!ほえ?!握れたじゃん、オレは受話器を握っているぞ!!!って思わず叫んでしまった昼下がりの日曜日であった。これで左肘は沈静化確実となった。ウレピーにぁん。一応報告まで(バカですね~)。さてご飯を炊くか・・・

○15時半、松葉杖を使ったアニメを作り始めた。随分若返ってる。いや、さほどでもないか・・・うむ分からん。むろん試作。そろそろ右足が痛くなってきた。ご飯炊くの忘れてた。

Matubatue01


こんなメールが届いてた。

なんでもするのでご飯おごって下さい--------^( ToT)^

美雪д・)さん(18歳・学生)からメッセージが届いております

少しだけでいいから助けて欲しいです。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。超困ってマス( p_q)
エーン
お腹減ったよぉo(;TдT)o
近頃だんだん痩せ細ってきましたo(;TдT)o
生フェラするのでお願いo(;TдT)o
ご飯おごって下さいo(;TдT)oコンビニのおにぎりでもいいですo(;TдT)o

最近アルバイトを辞めてしまい、生活苦に陥ってます。
おにぎり1個でも買ってくれたらフェラします(切実)
お願いだから美雪のこと助けて下さい(>_<)

こりゃ大変だ。美雪ちゃん待っててね、今すぐご飯炊くから・・・
つーーか、てめえら勝手に腹減らして餓死してしまえ。
ああ足が痛え・・・足舐めてくれたら一口だけ食べさせてもいい、かな。
いや駄目だ。美雪ちゃんには明日のニッポン国のためにも餓死してもらいましょう。

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2008年4月27日 (日)

室内温度計は6℃

05/11/19 (土)

【私的めもらんだむ】
 
○7時半、幾分肘の痛みが軽くなってきたが、それでも着替えをすることは出来ない。手を上げると激痛が走るからだ。今朝も寒く、室内温度計は6℃を指している。鼻水を垂らしながらコレを書いている。注文したホットカーペットは2000円に満たない安いものだが、消費税、送料、手数料を加えると3000円ちかくなる。入金確認のメールは届いているが、肝心の商品がまだ届いていない。寒い、痛い日々の辛さに「明日のみえない貧乏ぐらし」がよりリアルに展開している。これは実に壮観である。痛々しくも哀れな貧乏男が猫15匹に囲まれて、この未曾有の不況の嵐に翻弄されている。そんな動画をつくったらドーガ?なんて、きっこ風のダジャレを飛ばしつつ、みなさんいかがお過ごしですか?これはオヤジギャグだな。アイテテテテ・・・肘が痛む。キーボードが打てない・・・とほほ。

○中国での鳥インフルエンザ隔離者5000人以上という未確認情報は、ホントだとすれば新聞記者にとっては大スクープになるね。人類の最大の危機とも云えるんじゃないか。それでも中国は否定し続けるだろうが・・・マスメディアが少なめに報道しているところの感染情報は、それが意図的なものかどうかも問題にすべきかも。何から何まで操作されているような嫌な予感がする。

02nekozenin

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2008年4月26日 (土)

死を予感する

05/11/18 (金)

【私的めもらんだむ】
 
○朝、鏡で自分の顔を見た。伸び放題の髪の毛に無精髭、落ち窪んだ眼・・・何より顕著な鉛色の顔色。まるで死人の顔だ。これがここ数日激痛に眠れなかった男の顔だと・・・死を予感する。悪運強いコイズミ独裁の晴れがましさをそのままに、死んでたまるか口惜しさの悲運の自分が歯軋りしている。コンバットのテーマソングを我が再生行進曲に変えて、孤独な生活戦争への絶え間なき戦闘に赴くのだ。左足が駄目なら右足がある、左手が動かないならまだ右手がある。両手両足が駄目なら、蛇のように這い蹲れ。狙いはただ一点、人権を踏み躙って高みに君臨する権力の魔性だ。その魔性に憑依された権力者だ。

寒い・・・昨日ホットカーペットを注文した。一人用、洗濯可能なやつ、来るのが待ち遠しい。早く来ないと凍え死んじゃうよ~。今日は今の仕事を仕上げる。それを終えてからゆっくりレノン殺害の謎解きでもしよう。その前にちょっぴりワインを口に含んで、まだ生きている実感を味わうんだ。ああオレはまだ生きている、お~ぃ、オレは生きているぞぉ~って、心の中で思いっきり叫ぶんだ。その前に、再生行進曲を口ずさみながら、まずは俺自身の孤独な戦場へ行進だ。11時15分現在、おーる二等兵第一線に出発進行。

○15時半、仕事を仕上げた。その間、材料を零し、水砥ぎした後の水滴で再度の上吹きをしたり、これ以上は望めないと自分なりの完成度でもって仕事を終えた。監督はそれこそ針の穴程度のミスをも許さない、顕微鏡のような眼力で検査するわけだが・・・それも単価に見合った許容範囲で検査してほしい、というのが偽らざる下請けの願望なのだ。生かさず殺さず、でも良いから、餓死しない程度の仕事だけはさせてほしいと・・・痛い左の肘を庇いながら思うのだ。足のほうは何とかガムテープで固定しているが、肘は悲鳴をあげるほど痛みを持続したままだ。肘にもガムテープを幾重にも貼ってあるのだが全く効かない。触ってみると破片のような感触、どうやら皿の部分が砕けているらしい。以前、転倒したときに砕けたもののようだ。仕方なしに右手を使ったが、これも限度があった。高所から転落したときの古傷が再発しそうなのだ。自分の体を騙し騙し、何とか仕上げることが出来たというわけ。やるだけのことはやった。

○この前、再度のハリケーンに見舞われた米国がテレビに映し出された。無残に破壊されたマイホームに頭を抱える人々・・・ホラ始まるぞ「私の神」絶叫シーン、と思った矢先にある白人男性が天を仰ぎ(このシーンも予想していた)「おぅ、まいごっと!」と叫び出した。おまえさん個人の神様かよ、みんなの神じゃないのか?このエゴイストめ、と思わず不謹慎な想いが頭をよぎった。壊れた家ならまた建て直せるが、あんたたちが容認しているところのイラク戦争はどうするの?壊されていく人間の命は建て直しようがないじゃないか。

○23時40分、肘の激痛に悲鳴をあげている。足のほうより、左手の肘の激痛が顕著だ。キーボードを打つのも困難になってきた。というわけで肘の痛みの沈静化を待って、あらためて日誌を書くことにしたい。あしからず・・・医者に診てもらうことも考えている。

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2008年4月25日 (金)

ALWAYS 三丁目の夕日

05/11/03 (木)

【トピック】
 
★「ALWAYS 三丁目の夕日」…人情たっぷりの「昭和」

 東京タワーの完成、長嶋茂雄の巨人軍入団(いずれも昭和33年)など、夢と希望にあふれていた昭和30年代。郷愁を誘う“よき時代”に暮らした庶民を人間味たっぷりに描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が、11月5日から全国東宝系で公開される。

 当時の商品パッケージが復刻されたり、30年代をテーマにした施設などに人気が集まるなど昭和ブームが続いている中での上映だ。

 原作は西岸良平さんの漫画「三丁目の夕日」。コミック本はこれまでに約1400万部が販売されている。映画では、吉岡秀隆、小雪、堤真一、薬師丸ひろ子、三浦友和らが「夕日町」に暮らす住人を個性豊かに演じる。家庭に入り始めたテレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」や、近所の家に押しかけて見たプロレス中継など、当時の光景も見事によみがえる。

 厳しくて頑固な父、いつも優しくかばってくれた母、あるいはわんぱくで手を焼いた息子、泣き虫だった娘……と、見る人一人一人の思い出に語りかけてくる作品だ。悲しい涙ではなく、ジーンと心が熱くなって流れる後味の良い涙。人との温かい触れ合いがあったあのころの、今は心の奥にしまってある「思い出」の宝箱をちょっと開けてみたくなる。

(2005年10月31日 読売新聞)
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Image 見どころ
1400万の発行部数を誇る、西岸良平の傑作コミックを映画化。VFXを駆使して再現された昭和30年代の東京下町を舞台に、人々の人情味あふれる物語が展開する。

ストーリー
個性豊かな住人が暮らす、昭和33年の東京・夕日町三丁目。そこにある鈴木オートに青森から上京した六子が就職。大企業を期待していた彼女は、鈴木オートが自動車修理工場だと知り落胆してしまう。

○前々から「貧しかったけど逞しい、あの頃のことを3DCGで再現できないか?」と模索してきた私だが、この映画によって実現した感がある。上の映像を見ていると、私の両親の顔がダブってくる。ここ「日々雑感」でも、こうした試みをしていきたい。

▲「ALWAYS 三丁目の夕日」監督 山崎 貴

 昭和33年(1958年)の東京・下町を舞台に、人々の暮らしと人情を描く「ALWAYS 三丁目の夕日」が来月5日、公開される。
 CGを多用したSF映画で知られる山崎貴(やまざきたかし)監督(41)の意欲作だ。(原田康久)


 「ハリウッドにも負けない」と評価の高いVFX(視覚効果)技術を駆使し、「ジュブナイル」「リターナー」とSFの話題作を撮り続けてきた。その技術をそっくり、昭和の再現に使った。
 「どこにもない風景を作るSFと違い、多くの人々の記憶に残る時代を描くのは怖かった」
 だが、スタジオに建てられたセットと、CGを合体させて作った映像はまさに圧巻。「昭和30年代に時間移動して、そのまま収録してきたというレベルの映像を目指した」の言葉がうなずける技術力だ。
 だが、今回は「CGと分かられてはいけない仕事」とも心得ていた。主役は当時を生きた人たちで、彼らの織りなすドラマが中心となるからだ。
 終戦から13年――。がれきの下から再出発した国民の希望を象徴するように、建設中の東京タワーが日に日に高さを増している。その空の下で、自動車修理工場を営む鈴木家(堤真一、薬師丸ひろ子、小清水一揮)、売れない小説家(吉岡秀隆)ら、市井の人々の暮らしが描かれる。テレビや冷蔵庫が家に来て、新製品のコーラを不気味に感じたあのころ。「『そんなこともあったね』と思い出せる話にしたかった」と話す。

▲アニメーションと実写 垣根消える?

 アニメーションの技術を駆使した実写映画や、実写映画でよく使われる手法で作られたアニメーション映画が、次々と公開されている。アニメーションと実写の垣根はやがてなくなるのか。また、世界に誇る日本のアニメーション技術は、実写映画の新たな地平を切り開くのか。現状を取材した。

佐藤江梨子主演の「キューティーハニー」は、アニメーションの技術が生かされた実写作品
 ピンクのコスチュームに身を包んだセクシーな戦士が、空中を乱舞しながら、敵の攻撃をかわしていく。見たことのない新鮮で迫力ある映像が、スクリーンいっぱいに広がった――。
 永井豪の漫画を映画化した「キューティーハニー」の一場面だ。
 内容もさることながら、役者が演じるこの実写映画には、アニメーションの技術がふんだんに生かされている。冒頭の映像は、通常の映画なら役者をワイヤでつるして撮影したり、役者をコンピューター・グラフィックス(CG)で描き直したりするところだろう。

 しかし、庵野秀明監督は「ワイヤアクションには新味がない。CGは人間の表情をうまく出せない。生身の人間が汗をかいている感じや、歯を食いしばっている表情をどうしても出したかった」と語る。
 そこで、「新世紀エヴァンゲリオン」など数多くのアニメーション作品を手掛けてきた庵野監督は、アニメーションの技術を応用。「ハニメーション」と名付けた技術で、迫力ある戦闘場面を作った。
 まず、通常のアニメーション作品のように、アニメーターがハニーの連続した動きを描いた原画を作成。次にハニー役の佐藤が、絵の通りにポーズをつけて、ひとコマずつ撮影する。1秒間の映像用に12コマ分の撮影を行った。
 これにより、アニメーションのキャラクターのように、ハニーは自由に動くことができた。庵野監督も「大変な撮影なので短いシーンとなったが、それでも際立って新鮮な映像に仕上がった」と満足そうだ。

 「今後は日本の優秀なアニメーターにも加わってもらい、彼らの感性を導入して、従来のCGにもアニメーションにもない新しい表現を生み出したい」と、三宅社長。また、庵野監督は「道具が違うだけで、最初から僕自身の中に両者の垣根はない」と言い切る。
 少なくとも、日本のアニメーション業界にひしめく多くの才能が、新しい表現を切り開きつつあることは確かなようだ。

★映画「ゴッド・ディーバ」エンキ・ビラル監督に聞く

Image1  映画「ティコ・ムーン」で臓器移植やクローンを描いて見せたように、異世界を描きながらも、いつも現実の世界を直視した問題を提起する。

 「人間性の喪失を問題にしたかった。限りなく進む遺伝子工学と、それを商売として扱う巨大企業がある。これらの企業の肥大化によって、いつか人間性が踏みにじられることはないだろうか、と」

 「人間性の喪失」――。それは図らずも、公開中の押井守監督作品「イノセンス」と同じテーマだ。

 「つまり、アーティストは、政治家たちの危機感よりはるかに研ぎ澄まされた感性で、問題に気づきだしたということだ。今こそ、アーティストの提起する問題を論議すべき時だ。そして僕らは、作品を通じて人々の感性に訴えるだけでなく、何か行動を起こすべき時かも知れない

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2008年4月24日 (木)

私はこれで救われました

05/11/01 (火)

【私的めもらんだむ】
 
気が滅入ったときのお薦め面白動画「千葉!滋賀!佐賀!」

私はこれで救われました(って、大袈裟)。

コイズミ純イチローの場合「コイズミ総理大臣の貴重な産卵シーン」とか・・・為政者をターゲットにしたナンセンスギャグの連発も面白いかも。

で、爆笑連発まちがいなしの「おもしろフラッシュ総合サイト」

動画編(試作) : 『馬鹿が戦車でやってくる』

ポスター編


Baka050928

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2008年4月23日 (水)

動画:狙撃兵

05/10/31 (月)

【私的めもらんだむ】
 
動画 : 狙撃兵 (test)

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2008年4月22日 (火)

動画:お~い!戦争なんか止めて逃げて来い

05/10/30 (日)

【私的めもらんだむ】
 
動画 : お~い!戦争なんか止めて逃げて来い (test)

※ページ最下段

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2008年4月10日 (木)

チョロ松はぐっすり寝入っている

05/10/23 (日)

★北野武の新作がベネチアでお披露目

 現在開催中の第62回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に、北野武監督の最新作「TAKESHIS'」が出品された。事前には一切告知されず、上映当日に発表される「サプライズ出品」というかたちでの発表となった。公式上映の事前に行われたマスコミ試写においても、「サプライズ上映」としか告知されておらず、上映が始まると、その名の通り大いに観客を驚かせ、上映後は拍手に包まれたという。

 同作は、芸能界の大スター“ビートたけし”と、彼にそっくりで、コンビニ店員をやりながら売れない役者として苦闘する“北野武”の2人が出会ったことから始まる物語で、空想やイメージが入り乱れ、現実と幻の区別が曖昧な物語になっているとのことで、公式上映に合わせてベネチア入りした監督自身も、本作について「理解するのではなく、体感する感じ。観客を混乱させたかった。面白かった、つまらなかった、といったような言葉には当てはまらない形容をしてほしい映画」とコメントしている。

 ベネチア映画祭では、97年「HANA-BI」で金獅子賞、03年「座頭市」で監督賞を受賞した北野監督ならではの破格の待遇。今年の受賞結果は9月10日(現地時間)に発表される。なお、「TAKESHIS'」は11月に全国ロードショーの予定。

「TAKESHIS'」オフィシャルサイト

○最新作「TAKESHIS'」には正直、幻滅した。テレビの予告編でちょっと見ただけなんだけど、車中から道路を覗いたシーン、数人がマネキンのように静止して立っている。これってオムニバス映画の一編「悪魔の首飾り」のパクリじゃないか。真似てもいいから、せめてマネキンが逆さ吊りに現れるとか、違った表現の仕方もあったはずだ。
 「悪魔の首飾り」はフェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)監督がエドガー・アラン・ポーの小説を映画化したもので、映画俳優の主人公が夜中にスポーツカーを吹っ飛ばして、最後にワイヤーを張ったところで首引っ掛けて、生首が転がるというもの。その疾走する車の中から静止したポーズの人間が見えるシーンがある。それと全く同じなんだ。もう北野の映画は見ないよ。

【私的めもらんだむ】
 
14時半
仕事は最後の段階、補修パテを水研ぎする段階にある。最も神経を使う段階だ。パテの乾燥を待っていたが、そろそろ仕上げに向かう。チョロ松はぐっすり寝入っている。時々首筋をマッサージをしているが、効果は全く見られない。

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2008年4月 9日 (水)

チョロ松が・・・変だ

05/10/22 (土)

【私的めもらんだむ】
 
チョロ松が・・・変だ・・・よろよろ・・・痙攣したように・・・傾いて・・・歩いてる
ねえチョロ松、どうしたの???・・・どうしちゃったの?・・・さっきまでじゃらけていたのに・・・オレ、困るんだ・・・おまえが元気でないと・・・死ぬわけないよな・・・ふざけてんだろ?・・・冗談キツイよなあ・・・なあチョロ松・・・ふざけてんだろ?
午前0時20分

午前1時
051004tyoro4チョロ松は寝入っている。体温は正常みたい。定期的なクックッという小さな鳴き声、苦しそう・・・体の中の何かと闘っているんだ。神経がやられてるみたいで、起き上がるにも頭が上下に揺れて思うようにならないようだ。思い当たることは、午後マアチョロ松の首根っこを咥えて、チョロ松が悲鳴をあげていたこと・・・叱り付けてやめさせたが・・・その後遺症かも知れぬ。しかし何が原因か本当のところは分からない。突然に・・・ということしか分からない。命に別状はないだろうが、正常に歩くことは出来ない、という障害を死ぬまで背負うことになりそうだ。朝になって、チョロ松が元気に飛び回っている、そんな奇跡を信じたい。今はそっと寝かしておこう。

さっきは取り乱してしまった。何とか命だけは助かってほしい。母の最期を思い出した。このまま寝たきりになってもいいから、何とか命だけは助かってほしいと・・・願いは叶わなかったが・・・今、小猫チョロ松にかける願いも同じだ。
パーコが今いつものようにチョロ松の上に乗ってきた。苦しいのかチョロ松が抜け出そうとする。ああ駄目だ、チョロ松は痙攣したように抜け出して来た。何とかチョロ松を一匹だけにさせて寝かしてやるが・・・ああ今度はマアチョロ松の上に・・・今夜は眠れそうにない。チョロ松の体は上下に大きく収縮を繰り返している。苦しそうだ。こっちも苦しくなる。いつもおっぱいをあげているミーコチョロ松の上に被さってきた。これでは弱っているチョロ松が息ができない。どかしても、どかしても、ミーコチョロ松の上に・・・ああ、どうしよう?

前にもこんな場面が何度もあった。延々との看病をしながら、それでも死んでしまった猫ペロそして・・・名前忘れた数匹。助かった猫ナメジロウブサイクなどなど・・・車に轢かれて死んだ、数知れず・・・だから外には出せない理由、それを人は可哀想と・・・私は動物虐待者か?今日は朝までチョロ松を撫でていよう。

ねえTくん、君と心許せる数人にだけは打ち明けたそれ以上の私の苦衷を・・・だけでない、あのことさ。ここでは一切書かなかった、あのことに比べれば、小猫の看病はまださほど辛くはないさ。それでも発狂しないでいられる私を、君は同情してくれたね。ちょっとばかり畏敬も混じってたのかな。でもね、私はあのことを境に、自分の何かが取り返しのつかないほど壊れたと、言いたいんだ。さほど強くはいられないもの、人間って・・・私は壊れている、イコール狂っているということにもなるだろう。私は一般人が云うところの正常ではないんだ。こうしてどうでもいいような小猫のことを、異常なほど心配しているのがその証拠さ。今日ね、工場で大きなミミズを見つけたよ。死んでしまっていたようだけど、そっと原っぱに戻しておいた。そして、私がやさしいばかりの人間じゃない、ひどく冷酷な裏の部分もあるってこと打ち明けたね。いわば私の命に内在する光と影、というわけさ。誰しもが潜在意識に内包するこの相対的な本能を、私も例外なく持ち合わせている。私が暴力団の事務所で半殺しの目にあったのも、私が恐怖に麻痺した狂った勇気を持ち合わせていたからさ。正常なら出来ないよ。がじゃれあって暴れている。傍らではチョロ松が苦しんでいるというのに・・・でも、それが自然なんだ。彼らは本能のままに、ただ生きることを生きてるだけさ。が羨ましいよ。私が何が云いたいのか、自分でも分からなくなっている。

早く夜が明けないかなぁ。朝日がチョロ松が差し込むと、とたんに元気に歩き出すんだ。そこに「チョロ松が歩いている」って、小躍りして喜んでいる私がいる。戻らない平凡は、戻せない時間、その時間を遡ってどうする?どうしたいんだ?って、いつも自問自答してる。今ね、チョロ松に触ったらもがいている・・・生きてるんだ。午前2時半。

「あのことのこと」って、こんなことまで書き出して何になるんだろう?とも思うけど、私的だということで自由気まま、勝手気ままに書いてもいいんじゃないか、というところで書いている。誤解されやすい書き出しだったが、誤解されたままでも別にかまわない・・・およそ矛盾するプライベートのこと。私ではなく、それ以外に傷つくであろう人物のことを考慮して肝心な部分は伏せておきたいだけ。でも、本当はそういうことのほうが大事だってこともあるんだ。それと同時に、表現者としての訓練という意味合いもある。「あまり生々しい他人の傷口は見たくない」って、一昨日ある人から云われたばかりだ。傷口とは云っても、この場合精神的なもので、でも考えようによってはより生々しいかも知れない。だから適当にボヤかしてもあるんだが、効果はなかったかな?第三者が読んでもおそらく何のことやら分からないだろうし・・・その曖昧さが狙いでもあるんだが。

チョロ松は相変わらず寝入ったままだ。この辺になると私も意識が朦朧としてくる。少し仮眠しよう。午前3時半。

午前5時
目覚めたらチョロ松が居るはずの場所に、マアが寝入っていた。慌ててチョロ松を探すが、チョロ松は私の足元でパーコミーコと一緒居て、そして私が用意していた皿の水を飲んでいた。何という生命力!・・・だが異常な動きはそのままだった。凄まじいまでの「生きる」という命の本能を見せ付けられた思いだ。今はひたすらミーコのおっぱいを吸い続けている。これが生物本来の本能なのだと、悩んでいる暇などない命の原点を、小さなが当たり前のように具現化している。

かつて「こんな捨ててしまえ」と、それでも私が庇い続けたがいた。自動車に下腹部を轢かれてペッチャンコになった小猫のことだ。排泄物を垂れ流しながら、それでも前に進もうとするこののことを、妹が覚えていた。「あのが死んだとき、あんちゃん声あげて泣いたから覚えている」らしい。生きている間、そのはずっと私に寄り添っていた。足の不自由なことを忘れるほど活発なで、なんと私の肩によじ登るのが習慣になっていた。その一所懸命さが好きでずっと飼っていたのだった。

いまチョロ松も懸命に生きようとしている。私は決してこのを見放すようなことはしない。私の足元で固まって寝ている猫たちパーコ、ミーコ、エリ、マア、そしてチョロ松・・・バン(車)にはチロ、ミッコ、イチコ、ニコ、そして二階にはナメジロウ、ブサイク、茶々丸、ナメタロウ、クロベエ、ハナ計15匹がいる。みんな私の家族だ。もうすぐ夜明けだ。

午前6時半
お粥つくってて鍋焦がした。

午後3時20分
磨きを終え、ベースにサーフェサー吹き付けて、一段落。
小降りの雨、工場内は薄暗く、細かいところが見えなかった。
チョロ松を撫で、皿の水を与える。相変わらず小刻みに痙攣しながら、二口ほど水を飲む。体温も心なしか下がってきているようだ。何とか生き抜いてほしい。

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2008年4月 8日 (火)

父ちゃん、この俺のブザマを見てるかい?

05/10/21 (金)

【私的めもらんだむ】
 

ロータップ納品の際、今日は監督から単価の一件を切り出してきた。500円の上げでどうか?という。私は1000~2000円の枠で考えていたので、これにはショックだった。現時点での材料費は平均およそ700円の値上がり、それに来月はまた再値上げが予告されている。それを見越しての1000~2000円枠だったのが、500円では僅かな利益ですら食われてしまう。とりあえず私は700円を提示、監督は「顧客に値上げを強要できないのと同じで、材料費の値上げ幅をそのまま製品単価に反映することはできない」と云い、私は「それは承知しているが、すでに値上がりした材料で仕事をせざるを得ないこっちの事情も分かってほしい。地代も払えない状況下で追い出される寸前なのに利益が出なければ店じまいするしかない」と云う・・・「それはそっちの事情だろう。我々の責任範囲外のことだ。社長は300円ぐらいの値上げ幅しかみていない」・・・ガーン!!!である。このバカ社長!下請けを殺すつもりか!と口に出そうになったが、何とか言葉を呑み込んだ。数年前のあの時、社長は云ったはすだ「何とか仕事を続けてもらえないだろうか?この仕事はオタクでしか出来ない。単価を上げてもいいから頼みます」と、あれ以来私は一度も単価の値上げは口にしていない・・・それが今たった300円の値上げで済まそうとしているのだ。ヤッテラレルカ!

「明日から会社を辞めます、では困るんだ」と監督、「前の車両元請けみたいなことはしない、出来ない。あの時はこっちもバッサリ切られましたからね。それが全てのトラブルの元にもなっている。ただ、そうした経過を辿ってきたこっちの事情が色濃く影響していることだけは分かってほしい」と私、「こちらとしては仕事をキチンやってほしいだけだ。現時点での値上げ幅は材料費の範囲内で考えてほしい」と監督・・・「それは分かる。しかし数年来の作業を通じて、仕事に見合ったおよその単価を割り出しながらの単価提示だ。700円は譲れない」・・・社長は300、監督は500、私は700というわけだ。それぞれたった200円ぐらいの差額だが、それが継続して加算されればけっこう大きくなる。この瞬間の決定事項が数年間に及んで固定されるのだから、いわばお互い踏ん張り時の正念場なのだ。といいつつ自分でもバカらしくなった。

で、今仕事を放棄してコレを書いている。全く次の仕事をする気が起きない。かといって今日はこれから頼んでいた材料も入荷してくるし、結局は重い腰を上げることになるんだけれども・・・萎えた心が再び勃起するには時間が必要だ。近頃の現代アートはプロセス重視の傾向にあるのだそうだ。これは現代社会にも大きな問題を投げかけてくる。全てはカネだ、結果だと、経済効率の極限で押し潰されるその人間存在を復活しようとするならば・・・当然の帰結であろうと・・・一人閑散とした工場で孤独な作業を継続してきた私にも分かるし、当てはまる。拝金主義社会にあっては無駄でしかない心の領域を、現代アーチストは直感的にその危機を感じ取っているのだ。私はアナタを思っている。アナタは私を思ってくれますか? 自分が思うほどに相手には思われず、自分が忘れた相手から突然電話がかかってきたりする。元気?・・・誰?・・・アタシよ、もう忘れたの?・・・そんなこともあった、過去形が哀しい。思いにカネは要らない。価値形態ですら無意味な心の領域を広げて、埋没し包み込まれながらいれば・・・それはそれで幸福だと云えるんじゃないか? 無限の心の世界、その中で、一瞬でも幸せだと感じられるならば、それを取り逃がさずに心にシッカリ固定する。繰り返し繰り返されるプロセスの渦中にこそ私の全存在が有ると・・・今日も閑散とした工場の中で孤軍奮闘する自分がいて・・・父よ母よ、そして友よ・・・と心の内に呟き続けている。午前11時。


まただ・・・いつまで待っても頼んだ材料が来ない。配達の若衆、パチンコが大好きらしいから、パチンコに夢中になって忘れているんだろう。つい数日前にも、再度の催促をしてようやく届いたばかり。パチンコがそんなに好きなら、配達を終えてからやるとか、考えられないのだろうか?もう云うべき言葉がない。監督も同じことを云ってた。怒りすら萎えてくる、問題外だ。仕事をしたくても、仕事が無くて困っている連中が世に溢れているというのに・・・1兆円用意するのは造作ない、などとのたまわるIT成り上がり共々、テメエらみんな自分の尻の穴に頭突っ込んで消えてしまえ!!!15時・・・今日はもう仕事は止めた、つーか出来ない。


16時、工場に行ったら注文の材料がポツンと置いてあった。ひとこえ、声をかけてくれと云ってあるのに、いつも逃げるように立ち去る。今からじゃ仕事にならねえんだよ、アホ。PG80「リッチマルーン」3.6k、11200円・・・前は10500円、やはり700円の値上げだ。それに消費税560円が加わる。特にこのリッチマルーンは高価で、監督に前から別の色系の材料にしてほしいと頼んでいるのだが「この材料でなくては駄目だ」と云われている。これでは利益が出るはずがない。2万に満たないベース(標準12000円)にほぼ同額の材料を用い、ちょっとでも傷があると全面吹き直しを命じられる。それでも仕事があれば嬉しいし、心も充実するというもの・・・凸凹だらけの鋳物にパテを付け、磨いて磨いて、塗料を吹き付けて、表面を鏡のようにピカピカに仕上げていく。そんな自分の労苦に報いるのが一杯の安ワインだったりする。この達成感に酔いしれる僅かな楽しみのために仕事をしているようなものだ。それもそろそろ出来なくなりそうだ。地主は今から「正月前には二ヵ月分の地代を払ってほしい」と云うし、固定資産税とかの督促状来てるし、材料代の支払いを考えたらヤッテラレナイことになる。そんな時に脳裏に浮かぶのがとっくに死んでしまった父のことだ。

051004tyoro5 父ちゃん、この俺のブザマを見てるかい?いつ潰れてもおかしくないまでに傾いた今でも、俺は父ちゃんの会社にまだ居るよ。会社丸焼けになってもまた再建した父ちゃんだもの、その会社だもの・・・たった一人になっても俺だけは逃げられないんだ。父ちゃんは何十人という職人を束ねてきたけど、俺はいま15匹の猫を束ねている。と人間じゃ大違いだね。「出勤のたびにオマエの家の前を通るんだが、なんか窓からいっぱいが顔出してるな」と同期生のKに云われた。嫌いの隣の奥さんに睨まれながら、同業者には「あいつ何考えてんだ?」って嘲笑されながらも、やっぱり子猫チョロ松は可愛いんだよ。今も膝元でチョロ松が寝入っている。隣の奥さんが俺の家を猫屋敷だって、みんながそう噂してるって、わざわざ教えてくれたよ。嫌いの奥さんてば、そんなこと教えてくれなくても想像つくべさ。
明日はベースをオービタル・サンダーで磨く。その後にはもう一台ベースが入ることになってる。凸凹の鋳物がどんなに綺麗に仕上がるか、神様に献上するような気持ちで取り組みたい。そんな心さえ保っていれば、俺は職人として誇りをもっていられる。そう思うし、それしかない。父ちゃん、俺、間違っているか?

人ごみに、吼えて荒野に立つ想い、野ざらしの野性のままで

23時
今日はダラダラ日常を書き綴り、まとまりのない文章になってしまった。反省。出勤のたびに我が家の前を通る同期生のことを書いたが、その同期生Kからさっき電話があった。私のHPをやっと覗くことが出来たという。「なんか鳥の写真あったな」というから私のHPに間違いない。仕事中だったので短い間しか覗けなかったと、以後、延々と電話での長話になった。確か先々週にも電話があって、その時も長話になったっけ・・・話べたな奴が珍しいな。私の中学の頃、はにかみ屋だったと・・・そんなこたぁ、覚えてないべ。そういえば監督もインターネットやってるはず、ここにバカ社長なんて書いたけどバレたかな?弟も私のHPは知ってるはずだ。高校生の息子もパソコンやってるらしいから、すでにここ覗いているかも知れない。大きくなっただろうなぁ、いま会っても分かんないな、多分。オジさん頑張ってますよ~なんちゃって。ガラじゃないよな。

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2008年4月 7日 (月)

人生何が起こるか分からない

05/10/18 (火)

【私的めもらんだむ】
 
 今朝「家内が死んだ」と母方の従兄から電話があった。動揺と落胆の入り混じった従兄の声を聞きながら、言葉を失う。ああ、何てことだ・・・私が親戚の中でも唯一尊敬している従兄のこと、いつも笑顔を絶やさない、優しい従兄がいま絶望に打ちひしがれている。何となく具合が悪い奥さんが検査を受け、そのときに末期癌だと告げられたらしい。それから間もない唐突の死だったと・・・この従兄には随分世話になった。いつもは暇を持て余しているのに、こんなときに限って仕事が入る。・・・急遽妹に連絡、明日の葬式に出てもらうことにした。

 人生何が起こるか分からない。永遠に続くかのような日常に埋没しながら、唐突なアクシデントに呆気にとられ、人は途方にくれる・・・今の従兄がそうなのだろう。私もそうだった。26歳のときの突然の父の死・・・東北一円から訪れる弔問客への対応に心を奪われ、一滴の涙も出なかったのが・・・葬儀を終えた日の夕暮れに一人号泣していた。あのときも雨が降っていた。心に染みる冷たい雨が・・・今も降り注いでいる午前9時の虚ろな心。

 元気を出さなくっちゃ・・・工場での孤独な仕事が待っている。

午前10時、まだ仕事が手に付かない。というか、やる気力が無い。ここは怒りをバネにしてでも仕事にかからねば・・・んで、その燃料補給・・・ 

靖国参拝、首相「私的」と強調 郵政成立「一つの節目」
2005年10月18日01時14分

 首相は17日夕、靖国神社本殿への昇殿を見送り、拝殿でさい銭を投じる形式を取ったことについて「今までは総理大臣として特別に昇殿を許されていた。普通の一般の国民と同じように、ということがいいのかなと思った」と説明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。「総理大臣の職務として参拝したんじゃない」と述べ、私的参拝であることを強調した。

 この時期を選んだ理由については、秋季例大祭であることを挙げたうえで、「結果的に(郵政)民営化法案が成立した、一つの節目かもしれませんね」とも語った。

 参拝理由について「今日の平和は生きている人だけで成り立っているものではない。心ならずも戦場に赴いて命を失った方々の尊い犠牲の上に成り立っている。戦没者に感謝の気持ちを伝えることは意義あることだ」と説明した。

 中韓両国の反発については「長い目で見れば中国も理解していただける。よく説明していきたい」としながら、「心の問題に他人が干渉すべきじゃない。ましてや外国政府が、戦没者に哀悼の誠をささげるのを『いけない』とか言う問題じゃない」とも述べた。

 来年9月の自民党総裁任期切れまでに6度目の参拝をする可能性については「適切に判断する」と答えるにとどめた。6月の日韓首脳会談で首相が検討するとした新たな国立追悼施設の建設については、「色々国民の意見を考えながら検討していきたい」とした。

 追悼施設建設について細田官房長官は17日午後の記者会見で「年末が予算期なので、そのときまでに決断をする。はっきり申し上げる段階ではない」と語った。首相の参拝を「最小の形式」と表現し、「靖国参拝問題のみで近隣諸国との関係全体が後退することは望ましくない」と述べた。

 武部勤自民党幹事長は同日の記者会見で、首相の参拝を「信教の自由に基づいて私的な参拝をしている」と説明した。

Muhoumatu051018image ○コイズミは「私的な参拝」だ、とマスコミ(朝日)は書くが、実際には「私的でも公式でもない」ところの参拝だとコイズミは言葉を濁してる。細田は「最小の参拝」だと云い、武部も公明党受け売りの「信教の自由での私的参拝」と私的を強調する中、「私的でないなら公式だろう」と突っ込まれると「公式な参拝が何が悪い」とわけの分からぬ居直りを決めるコイズミの論理破綻。もうグチャグチャなところで屁理屈が絡まって・・・私のような単細胞は逃げ出したくなるのだ。
 
 コイズミの「哀悼の意」が虚しいというか、嘘っぽいというか、笑わしてくれるというか・・・心にも無いことを平気で云えるコイズミの人格破綻を垣間見せてくれている。かくしてコイズミ劇場は、いかんなくナルシスト独裁者であるところのコイズミを露呈しまっくっているのだ。こんな猿芝居に騙される支持者もいるんだよな。映画「無法松の一生」の冒頭で、無法松が客席でサンマを焼くシーンがあった。芝居小屋はサンマを焼く煙で充満し、芝居は滅茶苦茶になって喧嘩が始まるんだが、コイズミの芝居小屋にもそんな煙で充満させてやりたい。煙で燻され客席に逃げ出す役者コイズミに「よっ、大統領!」なんて掛け声をかけてやるんだ。

 少し元気出た午前11時、さあ、おんぼろ工場に出陣だ。

 13時半、足でパテを踏んづけた。硬化剤の入っていない準備中のパテ、不注意で踏んでしまったのだ。2万弱の仕事に1万5000円の材料を準備、あげくは踏んづけて無駄にするという茶番・・・笑っておくれではないか。もっとも、残った分は次の仕事に使えるが、無性に自分が腹立たしくなった。知らず知らずのうちにジワジワ上がっていた材料単価を、自分の失態でより実感する羽目になった。
 今もニューヨーク外国為替市場が荒れている。熱帯暴風雨wilmaの影響でまたもや原油が高騰しているんだとか・・・2~3割の材料値上がりに元請けに価格更新を打診している最中、ここにきて更に値上げ幅の見直しを余儀なくされた。今月中には上げ幅を確定したいと思っていたが、原油市場の動向を見守っての後のことになりそうだ。

 同業社長の話を思い出した。元請けから依頼された仕事に30~40万の材料を現場に運び、仕事にかかろうとしたら元請け社長がすでに手をつけていた。つまり素人が施行して仕事そのものをご破算にした、というわけだ。なんでそんなバカなことをしたかというと、仲介者たる元請け社長自身がカネに窮してやってしまったらしい。その元請け社長の息子はサラ金に手を出し、返済不能に陥って妻に逃げられ、絶望のあげく自殺未遂を引き起こしていた。そんな背景が元請け社長にあったと・・・・同業の下請け社長は嘆くのだ。これでは仕事を失ったばかりか、材料費の工面も出来ない。どうすればいいのか? この前、その同業社長の自宅に電話したら今度は「家内が癌で入院した」と言う。そして仕事は・・・まったく無い。「なぁ、俺どうすればいいんだ?」言葉に窮していると「アンタんとこ、よく会社持ってるなぁ。俺、不思議でならねえんだ」と云う。そんなことを思い出している現在14時半、どれ、気を取り直して作業を再開するか・・・

 16時現在、一応今日の仕事は終えて、ウィスキーの水割りを飲み始めた。これで足の痛みを麻痺させるつもりだが、それより先に頭が麻痺するのは確実だ。材料屋に電話した。材料の値上げは今後更に上がるようなことはないのか?その返事は「11月にはまた上がる予定」とのこと・・・げっ・・・上げ幅はどのくらいか?「分からない、でも上がることは確かだ」そうである。おっと、ブサイクが逃げ出して来た。こいつ何処から突破口を見つけるんだ?現場をつぶさにチェックしたら、ほんの僅かな隙間に猫の毛を見つけた。そこを塞いで来た。それだけで足の痛みがぶり返した。さらにウィスキーをあおって痛みを誤魔化す。泥酔の予感・・・さながら、ここはその実況中継だ。酔っ払いの醜態を、字ずらの乱れに感じてくれれば幸いだ。酔っ払ったついでにジョークを一つ・・・
宴会ですっかり酩酊した男が細君に電話した。
「もしもし」と云うと「モシモシ」と聞こえてきた。
男はさらに「もしもし」を繰り返した。
もしもし、モシモシ、もしもし、モシモシ・・・
男は切れた「ちくしょう!どうしてこの電話はコダマするんだ!?」

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2008年4月 6日 (日)

午前10時、猫に餌をやらなければ

05/10/15 (土)

【私的めもらんだむ】
 
○郵政民営化は近い将来破綻する運命にある。荒井幹事長ら反対派の政治生命が続けば、郵政民営化の大化けで反対派が返り咲くことも可能だ。

ドイツもイギリスも民営化の失敗を認め、元に戻そうとしている。アメリカも見直しに入った。
ブレアが云うとおり、日本は国際世論にも逆行した政策をとっている。

---午前10時、に餌をやらなければ

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2008年4月 5日 (土)

ストレス解消の動画を作った 

05/10/14 (金)


ストレス解消の動画を作った →  動画

    
    Jn051014image

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2008年4月 4日 (金)

わが最愛なるチョロ松へ

05/10/11 (火)

【私的めもらんだむ】
 
ニュースでは景気が上向き傾向にあり、何ポイント上がったとか伝えられているが・・・わが建築業界(元と云うべきか)は相変わらず不況のどん底にある。同業者に電話しても「仕事はまったく無い」という返事ばかり、「必死になって探せば何かあるだろう?仕事選んでちゃ駄目なんだよ。どんな仕事でも頼みこんで探すんだよ」・・・って金属元請けの監督が云うじゃない。あんたねぇ建築業界の現状を知らないんだよ。あんたんとこだって大リストラ敢行して会社保てた前科があるだろう。それで、今度は忙しくなって人手が足りないってこぼしてたじゃないか。それでもリストラした分、利益が上がって嬉しそうに笑ったりして・・・そっちが儲かったって下請けは関係ない、という悲惨な構図、分かる?こっちは単価が安過ぎて利益に結びつかないんだ。笑えないんだよ。俺が笑っているときは多分に自虐自暴自棄的だってこと、念頭に置いてほしいんだ。

こんなやり切れない状態でここまで来ちゃったけど、気が付けば借金まみれ・・・知人身内の利払い支払期限無しの借金だから助かっているに過ぎない。アリガタイと感謝もしている。で、何とか盛り返して返済したい、とも思っている。そう、思ってるだけじゃ駄目なんだよね。

まだ諦めちゃいないよ。いつの日か必ず、真っ当な仕事にはそれ相当の報酬が保証されるときが来ることを信じて、今の仕事を続けて行きたい。たった一人の生活戦争、雨漏りのする天井を見上げれば、そこに両親の面影が・・・俺は一人になっても見捨てないよ。オンボロ会社の雨漏りはそんな俺に涙する両親の悲哀か・・・馬鹿だよね、俺って・・・友人Fが云った「おまえはとしゃべってろ」って、そうしてる。今も傍で三匹のメス猫が寝入ってる。それと子猫チョロ松が小さく丸くなって・・・ああ可愛いなぁ。

一人暮らしの相棒Nが「巨人負けてばかりで面白くない」って、「近いうちにここを出なくちゃならない」って、毎日豆腐とコロッケだけ食べて生きている。障害もちの彼は「誰も来なくて淋しい」と嘆く。見捨てられた存在としては俺も同類だ。だからその気持ちよく分かるぜ。

覚えているか?タンクの中で真っ黒になって仕事したときのことを・・・「誰も俺たちがこんな狭いところで働いているなんて、知らないだろうなぁ」って云ったときのことを・・・でもな、誰かがこういう仕事をしなきゃならねえんだ。それを俺たちがこうしてやってる、その誇りだけは持て・・・って、おまえは理解できずにただ笑っていたが・・・そう、おまえはいつも微笑んでいたっけ。おまえは周囲の人を和やかにしてくれた。中には多分に優越感でもって笑っていた奴もいたはずだ。いつ死んでもおかしくはない障害を抱えながら、一所懸命働いてきた・・・そのことを少なくとも俺は知ってる。俺はおまえに死んでほしくないんだ。なのに、今は腰を曲げてやっと歩いているおまえを見て・・・切なくなってくるんだ。その若さで杖を付かなくては歩けないまでに弱らせてしまったのは、俺じゃないか?って・・・ああ相棒よ、そうなんだ。俺は悪だ。自分の臆病を隠して強がっているチンピラだ。ろくでなしのピエロだ。見捨てられていい人間は俺のほうなんだ。なのにおまえの家族は・・・もうやめよう。

なあ相棒、この世に確かなものがあるとしたら思い出しかないんじゃないかって、思い出したくもない嫌な記憶は削除して、懐かしく振り返ることの出来る思い出だけに浸りたいぜ。今夜も電話する。
---午前10時現在のセンチメンタルな俺の心

○わが最愛なるチョロ松

Tyoro051011image  きみは今ウンチのする場所を探しているらしいね。昨日は私のすぐ傍でウンチをしてくれたけど、止めてほしいんだ。きみの香ばしいウンチの臭いが漂って、私は困るんだよ。まだ小さな細い長いウンチしか出ないからいいようなものの、大人になるにつれてウンチも大きく育つんだね。きみは幼いから分からないと思うけど、私は毎日きみの叔父さんや叔母さんのウンチを片付けているんだよ。はっきり云って、もうたくさんだ、と叫びたい気持ちだ。
それにきみは私をパパだと思ってるらしいけど、私はきみのパパでも何でもないからね。ですらないんだ。きみの本当の両親が誰なのかも知らない。いわば私生児だ。それでもきみはスクスク育っているようだし、パパは嬉しい・・・おっと、パパじゃなくって、おじさんは嬉しい。
願わくば一日も早くとしての自覚をしてくれるよう、ただただ願うばかりだ。大きくなったらとしてどうあるべきか、も考えてほしい。今は幼いきみの成長をひたすら願い、かつ見守るばかりだ。

追伸、あと私の服にオシッコをするのも止めてほしい。妹が私をオシッコ臭い、と云っている。きみを疑いたくはないが、そういうことだ。
---午後1時、自宅のパソコンを前にして、きみの育てのパパより、チョロ松

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2008年4月 3日 (木)

今年産まれたばかりの子猫が

05/10/07 (金)

【私的めもらんだむ】
 
数日前、コンビニで元請けの社長を見かけた。車両関係で、私の会社を切った社長だ。向こうは気付かなかったようだが、それだけ私を忘れていることになろうか。しかし、私はしっかりと覚えている。何の事前の報告もなしに、いきなり切り離されたときのことを・・・それが私に留まらず、他の会社にも同じ仕打ちをしてきた社長だったことを、後で知った。

商工会の副会長として、自分の会社に3000万円を融資したこと・・・繁華街に出るときは地元暴力団のボディガードが付くこと・・・警察とも懇意でパトカーや護送車の仕事も請け負っていること・・・その仕事を私の会社がやっていたのだ。パトカーと並んで暴力団幹部の外車が置いてある工場内で、当時の私は面白がっていたが・・・今に思えば、それこそ地元勢力の構図を暗示したものだったと・・・

暴力団と警察の腐れ縁は、ここ私の住む地元でも健在だったのだ。なぜ彼は暴力団のボディガードで守られているのか?そして、それとは敵対するはずの警察の仕事を、なぜやっていられるのか?そこで思い出すのは、浅草の私の叔父だ。今は故人となってしまったが、彼の背中には絵が彫ってあった。刺青である。何度か警察の厄介になり、足を洗ってからは警察から靴の仕事を請け負っていた。更正の意味もあったろうが、そんな叔父が元請けの社長とダブるのだ。奴が暴力団に守られているのは、別の組から命を狙われているからだ、と・・・具体的にいえば住吉連合・・・の幹部が奴の裏の顔だ。そして、敵対する組のアタマを取った過去・・・ヤクザ映画でもなりそうな筋書きが見えてくる。物騒な話である。ほぼ間違いはあるまいが一応憶測としておこう。

051004tyoro9 今年産まれたばかりの子猫が、よちよち歩き回っている。可愛い・・・それを孫を見るような表情で眺めて喜んでいる自分・・・生き物はみんな可愛いと、思えるまでになったらどんなに幸せだろう。
 

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2008年4月 2日 (水)

日々貧乏かつ閉塞性が加速する

新じねん追記
2005年10月14日


 やっと元請けの社長がベースを引き取りに来た。そのまま帰ろうとするので呼び止めた。「次の仕事はいつ入るのか」そして「石油価格の暴騰で、材料費が軒並み値上がりしている。しいては現在の単価も上げざるを得ない。」と正直なところを打ち明ける。「どれだけ単価を引き上げてほしいのか」と訊いてきたので「材料費はおよそ20~30%値上がりしている。細かい部品は別としても、本体だけは材料費の値上げ幅に応じた単価にしてもらいたい」と要望、後で具体的な数字を提示するむねを伝えた。

 たったこれだけ云うのに、ずっと以前から悩んできた。監督にはそれとなく打診していたのだが、社長の多少面食らった様子から監督からはあまり伝達されていないことが分かる。苦しいのはお互い様、単価変更の交渉は互いの妥協案を前提に進めなければならぬと・・・そのことで悩んでいたのだ。

 地元大手の仕事を一手にやってきた父の存在を改めて振り返る。あれだけの仕事をしながら、父の死後は借金だけが残った。そのために会社を継いだ母は嘆き、嘆き続けて・・・そして癌で死んだ。さぞ悔しかっただろうと、思う。息子の私に甲斐性がないばかりに苦労させてしまったと・・・それにも増して母を嘆かせたのは、父が死ぬと手の平を返すように去って行った同業知人の保身だった。某社長にカネを貸してくれと泣き付かれ、母は銀行から借金して工面したものだった。その社長の会社はいま繁盛していて、去年あたり訪ねて行ったことがある。本当は資金を借りたかったのだが「どんな仕事でもやりますから・・・」云々の頼みごとになった。しかし、笑って断られた。「何とかカネを貸してほしい。それがないと会社が人手に渡ってしまう」必死にすがったあの時の社長と、いま笑っている顔がダブって見えた。私はそんな自分の動揺を抑えようと笑って、そして「この不景気にはまいりますね」と世間話に替えて・・・笑って、そして去った。俺はバカだ、土下座してまで必死に仕事を頼み込まなければならないのに、必死に自分の動揺を取り繕うとするなんて・・・必死の意味がまるで違うのだ。

 貧乏生活がこう長いと、だんだん絶望感に閉塞性が加速していく。友人に「としゃべってろ」と冗談を云われてヘラヘラ笑っている自分・・・自虐的な笑いしか浮かばない今、ときに晴ればれと爽快に笑ってみたいものだ。今日は取り留めの無い話になった。明日には元気を・・・出そう。

               Mrall2

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2008年4月 1日 (火)

チョロ松見参

貧乏克服日記
05/10/04 (火)

チョロ松見参

          Tyoroimage

051004tyoroimage2

管理人注:「貧乏克服日記」はこの日で記事が終わっています。

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2008年3月31日 (月)

天に昇って行きそうなキュウイ

05/10/02 (日)

【私的めもらんだむ】

     Yane051002image_2

何処までも天に昇って行きそうなキュウイ、その生命力に驚き、かつ敬意すら抱く。
日曜の朝、雨上がりの屋根の上に登って、奇跡を発見した想い。

     Yane051002iimage1

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2008年3月30日 (日)

11時20分現在の妄想

05/09/29 (木)

【私的めもらんだむ】

 050929gaza  050929sora

左はイラク、右はさっき我が家の屋根から撮った空の写真だ。
同じ青い空の下で、一方では殺戮の連鎖に怯え、一方では表面上は平和そうだが生活苦に喘ぐ人々がいる。
その大不況に喘ぐ人々の中に、私がいて、大空を見上げている。あの空へ、あの柔らかい雲の内に抱かれたらどんなにいいだろう。
その青空の向こう、大気圏を抜けたところに漆黒の大宇宙がある。物象の要らない無限の世界、全ての意識が統合された世界のことを、漠然と感じている。
解き放たれる心の自由もここでは迷子だ。

自分とは何なのだ?命とは?唯一分かっていることは、人間は寿命という期限付きで地球に堕とされた存在、であるということ。
際限のない欲望を糧として自らを破滅におとしめる、人類総体としての宿命存在・・・血まみれになって嫌々ながらこの世に産まれたのに、それとは裏腹に両親の祝福で迎えられる矛盾の極致・・・
人間は生まれた瞬間から死の墓場へと歩み出す。釈迦は、苦しむためだけに人間は生まれるのだと云う。そうして、その苦しみからやっと解き放たれる死の瞬間において、またあの矛盾が繰り返される。重い肉体という鎧を脱ぎ、散々苦しめられた紙切れ、オカネからも解放されるというのに、最期をみとる家族は、死んではいけない、と滂沱の涙を流して嘆願する。彼らはこの期に及んで、私をまた地獄へ引き戻そうとしている。
おお、この大いなる矛盾・・・集中治療室での延命治療、酸素を無理やり嗅がされ喉にはチューブが刺し込まれる。心臓が止まりそうだと胸を切開され、心臓を鷲掴みされる。痛いんだよ、もういいかげんに休ませてくれ。

 真っ青に透き通るような秋空の下、屋根の上で私はそんな妄想に囚われている。
大空というキャンバスに夢を描くイメージを膨らませながら・・・もう人間社会にはウンザリしている自分がいる。出口はこの大空だけだ。
不審な様子で屋根の上の私を窺がっている隣の奥さんへ・・・こんにちわ、ご機嫌如何ですか?奥さん、空を見上げてごらんなさい。ほら、あの白い雲なんてアンパンに見えませんか?おいしそうですねえ!あら、居なくなっちゃった・・・奥さ~ん、どうしたんですかぁ、救急車なんて呼ばないでくださいよぉ。そっちから見ると私は変わり者に見えるけど、私にすればそちらの方が変わってるんですからね。多分。そのへん、よく考えてください。早とちりはいけません。

 が鳴いている。彼らのウンチを片付けなければ・・・地獄だ。お釈迦様は正しかった。でも宗教屋のみなさん、私を勧誘しないでくださいね。てめえら来たら滅茶苦茶に論破してやるから、覚悟しておきなさい。
---11時20分現在の妄想

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2008年3月29日 (土)

また猫が、隠した子猫を連れてきた

05/09/28 (水)

【私的めもらんだむ】
 
が鳴いてる10時20分現在。仕事途絶えて放心状態の日々がここ数日続いている。
またが、隠した子猫を連れてきた。我が子でもないのに、彼女たちは子猫に母乳を与えている。命がいとおしくなる眺めだ。

イラク内戦で我が子を殺されたシンディ・シーハンさんを思う。国に我が子を殺されるということ、その心中に思いをはせる。
私が仕事中に足場から転落したとき、それを聞いたおふくろの顔がみるみるうちに蒼白になったと、後で妹から聞いたとき「さもあらん」と思って胸が熱くなったものだ。
鳥は我が子が襲われそうになると、自ら身代わりになろうとして危険に身をさらす。
それまでして我が子を守ろうとする母性本能にシンディ・シーハンさんがダブってくる。
その彼女が逮捕される国の非情にも激しい憤りを感じている。
国家とは、権力とは何か?主権は人民にありとする合衆国憲法に違反するブッシュの罪を問いたい。日本しかり。

  Baka050928

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